
3Dプリンターの材料は、湿気や紫外線によって劣化が起こります。
劣化した材料で造形をすると、造形不良の原因となり、造形物の品質低下につながります。
本記事では、造形物の品質を守る材料の適切な保管方法と、DDD FACTORYの取り組みについてご紹介します。
3Dプリンターの材料は、造形方式によって糸状や液体状というように、形状に種類があります。
外気による劣化の仕方も変わるため、それぞれの特徴に合わせた保管方法が重要です。
以下で、造形方式ごとの材料保管方法を解説します。
熱溶解積層方式(FDM方式)では、糸状のフィラメントを使用します。
フィラメントは、湿気を吸うと折れやすくなり、造形中のノズル詰まりや糸引きといった造形不良を引き起こします。その結果、造形物の品質低下につながります。
糸引きが起きている状態。
フィラメントは、湿気対策をして保管する必要があります。
基本的にフィラメントには、中心に乾燥剤が入っていますが、DDD FACTORYでは袋に入れた状態に、さらに乾燥剤を加えて密閉ケースにて保管しています。
乾燥剤が真ん中に入っているASA材のフィラメント。
光造形方式では、光硬化性の液体樹脂を使用します。液体樹脂は、紫外線が当たると少しずつ硬化してしまい、うまく造形ができなくなります。これを防ぐために、液体樹脂は紫外線を避けて保管する必要があります。
例えば、Form3という3Dプリンターの場合、造形を行うプラットホームのまま保存が可能です。以下の写真のように、オレンジ色の紫外線を通さないケースにプラットホームを入れます。DDD FACTORYでは、湿気予防のためにも、これをさらに密閉ケースに入れて保管しています。3Dプリンターの機種によっては、液体樹脂を遮光タンクなどに入れて保管する場合もあります。
粉末焼結方式は、主に金属3Dプリンターで使用される造形方式で、粉末状の材料で造形を行います。粉末材料は湿気に弱く、特に金属では酸化を引き起こし、サビにつながります。また、樹脂の場合でも、材料同士が湿気で固まってしまい、造形不良が起きます。このように、粉末状の材料も湿気対策が必要のため、密閉容器で保管をします。
上記の通り、3Dプリンターの材料は共通して湿気対策が最も重要です。
基本的に、乾燥剤を利用し、密閉容器やケースの中で外気に触れないように保管します。そうすることで、材料の劣化を防ぐことができ、結果的に品質の高い造形につながります。
DDD FACTORYでは、製品が完成した後の出荷するまで、外気を避けるため密閉袋にて保管します。また、見積もり後すぐに製作を行い、お客様にお渡しするまでの期間を短くすることで、造形後の長期保管による品質劣化を防ぎます。短納期対応ができるDDD FACTORYだからこそ、実現できる仕組みです。
3Dプリンターの材料は、湿気や紫外線といった外からの影響によって劣化することがあります。劣化した材料を使用すると、糸引きなどの造形不良を引き起こし、品質の低下につながります。材料の劣化を予防するには、適切な保管方法が重要です。湿気から守るため、密閉容器や乾燥剤を活用して保管をします。正しい材料保管は、3Dプリンター造形物の品質を守る重要なポイントです。
DDD FACTORYでは、適切な材料保管を行い、品質の高い3Dプリントを行っております。
【短納期】1週間以内の納期に対応。当日出荷も可能です(※条件によります)。
【多品種小ロット】1個からご注文を承ります。
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