高精度が強み!3Dプリンター「F370」を徹底解説

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高精度が強み!3Dプリンター「F370」を徹底解説

3Dプリンターには、1つの造形方式でもさまざまな機種が存在します。さらにその機種によって、使用できる材質や対応サイズ、造形精度の高さなどが異なります。そこで、当社で使用しているFDM方式3Dプリンターの1つである、「F370」についてご紹介します。

F370の特徴

F370は、アメリカとイスラエルが拠点のストラタシス社製の産業用3Dプリンターです。大きな特徴は、寸法精度の高さと複雑な構造の造形が可能という点です。

対応材質 PLA(低コスト樹脂)ABS-M30(汎用ABS樹脂)
PC-ABS(耐衝撃性樹脂) ASA(耐候性樹脂)など
サイズ 355mm×254mm×355mm
試作から治具まで対応可能なサイズ。
精度 0.330mm、0.254mm、0.178mm、0.127mmの積層ピッチを選択可能。
ノズル径の変更により、さらに精密な造形もできる。

その他の特徴

3Dプリンターは機種によって、内部の密度設定やサポート材の種類が異なります。
ここでは、「F370」の充填方法とサポート材の特徴を紹介します。

充填方法の種類

F370では、強度や軽量化を調整するため、充填方法を5種類の中から設定できます。
ソリッド:内部を隙間なく充填する。造形時間が最も長いが、強度もその分高い。
まばら 高密度:内部を高密度で充填。使用頻度の高い充填方法。
まばら:内部を低密度に設定。造形時間は最も少ないが、強度は下がる。
まばら 倍密度:まばらの2倍の密度で設定。真ん中の密度。
六線星型:三角形がベースになっている六角形の星形で充填。
F370充填率
F370でよく設定する「まばら 高密度」。

サポート材について

サポート材は、基本的に造形物の角度が45°を超えると必要になります。F370のサポート材は、アルカリ水溶液で溶ける材質のため、可動構造などの複雑な形状の造形が可能です。ただし、サポート材の除去や洗浄が必要なため、完成までの時間が長いということに注意が必要です。

可動構造
「F370」の造形物。サポート材を溶かして除去するため、赤丸の箇所が可動する。

まとめ 「F370」は高精度で複雑な造形ができる!

FDM方式の3Dプリンター「F370」は、積層ピッチや使用できる材質が豊富で高精度な造形が可能です。また、サポート材が本体と異なる材質なので、アルカリ水溶液で溶かして除去をします。そのため、複数の部品が可動する複雑な構造の造形ができます。サポート材の除去のため、製作時間は長くなりますが、「F370」は動作確認などの試作品に適した3Dプリンターです。

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