
3Dプリンター出力で使用できる材質は、日々進化しており、耐久性など優れた特徴を持つものも増えています。
その中で、本記事では3Dプリンター出力に対応している生体適合性樹脂3種類を、詳しくご紹介します。
生体適合性樹脂とは、人や動物などの生体に対して、拒絶反応などが起きにくい性質を持った樹脂のことです。
主に医療器具や食品生産ラインで使用する部品やトレーなどに使用されます。また、人工臓器など直接人体に埋め込まれる器具の材質にも活用されています。
医療現場で使用されることが多いため、消毒に耐えられるように耐薬品性にも優れている傾向があります。
医療規格とは、生体適合性を持っているかを判断する規格です。
3Dプリンター出力で使用できる生体適合性の樹脂は、生体にとってリスクがないことを証明するため、この医療規格を取得しています。ここでは、代表的な2つの医療規格をご紹介します。
ISO 10993(生体適合性の国際標準規格)は、医療機器に関する毒性・アレルギー反応・刺激性が十分に低いことを検証・評価するための一般的な国際ガイドラインです。
USPは、米国で製造・販売される全ての処方薬、市販薬、栄養補助剤やその他ヘルスケア製品に対して規格を定めています。
USP CLASS VIの規格は、医療機器メーカーの基本要件であり、最も厳しい基準となっています。
海外輸出を検討される場合は、これらの医療規格といった安全性に関するデータを要求されることもあります。
3Dプリンター出力で使用できる生体適合性を持つ、3種類の材質をご紹介します。
いずれも、ISO10993およびUSP CLASS VI認証を取得しています。
ABS-M30iは生体適合性のあるABSで、色はアイボリーです。
FDM方式の3Dプリンターで造形ができます。耐薬品性に優れており、ガンマ線滅菌やエチレンオキサイド(EtO)滅菌に対応しています。また、ABSがベースの材質であるため、機械的強度に優れています。
生体適合性のあるポリカーボネートです。色は、ホワイトとナチュラルの2種類があります。
耐熱温度が120℃以上と耐熱性に優れており、ABS-M30iと同様にガンマ線やエチレンオキサイドを使用して滅菌ができます。製薬や医療分野で広く使用される材質です。
食品が接触する部品に必要な規格であるNSF-51食品接触認定を受けた、褐色のFDM方式の3Dプリンター用樹脂です。ISO 10993とUSPクラスVI認定を取得した生体適合性を持っています。
FDM対応の材質の中でも、耐熱温度は200℃以上と最も高い耐熱性があり、耐薬品性と引張強度においても優れています。熱膨張係数が低く、高温の蒸気が当たるような環境下での使用にも適しています。
3Dプリンター出力で使用できる材質には、生体適合性を持ち、医療分野でも活用できるものもあります。
また、消毒が必要な環境で使用するため、耐薬品性など強度面にも優れています。
DDD FACTORYでは、生体適合性を認可された材質による3Dプリンター出力サービスも提供しております。
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