表面荒れ

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表面荒れ

プログラム

FDM方式の3Dプリンター出力で発生する表面不良

積層痕、ダマ、段差、ざらつきに造形品表面が荒れている状態の総称です。

積層痕はノズルから線状に排出された材料をスライスデータ1層毎に描きながら積層して造形する方式の特性により生まれる凹凸です。ダマはノズル先端についたフィラメントの残りカスやノズルから垂れた樹脂が造形物に付着したものです。

段差は積層する時に層と層がずれることで発生し、ざらつきはオーバーハングのようなサポートが付く面からサポートを剥がした際に発生します。

積層痕

積層ピッチが大き過ぎることが原因で、1層の厚みが増し凹凸が目立った状態です。その場合、積層ピッチを小さくして調整することができます。積層ピッチを小さくすると層数が増えるので、その分造形時間が長くなります。紙やすりで磨く、薬品で表面処理をする、塗装するなどの仕上げ加工で対処することもできます。

ダマ

ノズルの温度が高いと、ノズルで加熱され軟化したフィラメントが垂れダマとなって付着します。ラスターのスタートとエンドは同じ座標であるため、重なって余った部分がモデル表面でダマになります。また、フィラメントが吸湿していると加熱時に水分が気泡になり、破裂してダマになることがあります。

ノズルの温度を下げる、新品の材料を使う、乾燥機を使いフィラメントを乾燥させるといった対策が有効です。3Dプリンターの機種によっては、ラスターのスタート位置を調整できるので角部をスタート地点にすることでダマを目立ちにくくできます。紙やすりで磨く、薬品で表面処理をする、塗装などの仕上げ加工により綺麗な表面に仕上がります。

段差

主に以下3つの要因により起こります。

  1. 振動や風のような外的要因
  2. ノズル先端に付着したフィラメントが造形物に接触したり、ヘッドの動きが悪いといった機械的要因
  3. 信号とノズルの動きのずれ、作成したツールパスの問題といった電気的要因

3Dプリンターを人通りが多いところなどの振動する場所、不安定な箇所に設置しないようにします。オープンタイプのプリンターは風よけを設置するといったように外的要因を受けないようにします。

プリンターを使用した後、加熱されていたノズルからフィラメントが垂れ、固まってしまう事があるので、使用前にはノズル先端の清掃が必要です。

ヘッドの動きが悪い場合はレールにグリスを塗ることで改善される場合があります。ツールパスが重なったり切れたりしていないか確認します。ヘッドの移動速度が早すぎて脱調している可能性があるので、移動速度を調整する必要があります。

ざらつき

サポートはモデルに付着しているのでサポートを剥がすと付着痕は残りざらざらした面になります。造形の方向を変える事でサポートが付く面を調整します。サポートのオーバーハング角度は45°以上の角度にすることでサポートが付かないようにします。

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