静電気拡散性

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静電気拡散性

素材・物性

静電気による放電を防ぐ素材の特性

静電気拡散性とは樹脂素材の電気特性の1つです。ESD対策に適した電気抵抗値をもつ性質で、電気がゆっくりと抜けます。ESDとはElectro Static Dischargeの略語で、帯電した静電気が放電する現象です。

樹脂は基本的に絶縁性のため、表面に静電気が蓄積しやすくなっています。静電気が蓄積されると放電の発生やホコリの付着の原因になります。

日常的な例では、ドアノブに振れたときにパチッとなる現象が静電気の放電です。静電気は人には少し痛い程度の衝撃ですが、精密機器には深刻な障害となり、電子回路や半導体が故障する原因になります。ホコリが付いてしまうとクリーンルームでの使用も難しくなります。

そのため、精密機器に使用される樹脂部品は、静電気対策(以下ESD対策)が必要です。ESD対策として使用されるのが静電気拡散性の優れた樹脂です。

一般的な静電気拡散性素材の電気抵抗値は10^5[Ω・cm]~10^12[Ω・cm]です。導電性素材は、10^5[Ω・cm]未満、絶縁材料は10^12[Ω・cm]を超える電気抵抗値です。

電気抵抗値が低いほど、電気を通しやすくなり放電が起こりやすくなります。対して、静電気拡散性の素材は激しい放電を起こさない安全な速度で電気が抜けていきます。

切削用樹脂には帯電防止グレード、制電グレードといった静電気拡散性を持ったグレードがあります。これらはMCナイロンやアクリル、塩ビなどの素材のグレード違いで展開されています。

3Dプリンター出力用の素材では素材名に「ESD」がついたものが静電気拡散性も持つ素材です。ABS、Onyx(ナイロン+カーボン短繊維強化材料)、PET、PLAで展開されています。

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